東京五輪柔道代表の男子66キロ級代表決定戦を生中継したテレビ東京が14日、試合の決着がつく直前に放送終了となったことについてコメントを発表した。

同局広報局は「これまでの柔道中継の実績を踏まえて、試合時間を想定しましたが、放送時間を超える大熱戦となり、試合終了まで放送することができませんでした。視聴者の皆様には大変申し訳ありませんでした」とした。

この日同局では、午後4時から5時15分までの放送枠で、17、18年世界王者の阿部一二三(23)と19年世界王者の丸山城志郎(27)による日本柔道史上初の「ワンマッチ」を生中継。開始から40分以上はこれまでの戦いぶりなどで番組を大いに盛り上げたが、試合が長期の延長戦となったことで、放送終了までに決着がつかない事態となった。直後のニュース番組に突入した時点で、阿部が死闘を制した。同試合はYouTubeでも生配信され、同局の中継終了後は多くの視聴者がYouTubeに駆け込む形となった。

過去の2人の対戦は7戦中6戦が延長戦までもつれ込んでおり、接戦は必至ともいえる状況だった。