女優大竹しのぶ(63)が、元夫の明石家さんま(65)が企画・プロデュースする劇場アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」(渡辺歩監督、6月11日公開)の主人公・肉子ちゃんの声優を務めることが1日、分かった。2人は1988年(昭63)に結婚、92年(平4)に離婚している。

原作は直木賞作家西加奈子氏(43)の累計35万部超の同名小説。漁港に浮かぶ船に住む2人きりの母娘、肉子ちゃんとキクコの軌跡と成長を描くハートフルコメディー。キクコの同級生の少年・二宮の声をアニメ「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎の声優・花江夏樹(29)が演じる。

大竹は「原作を読み、笑って泣いて。映像を見て、またさらに笑って、泣けて。大変なときも、大変なことも『ガハハ』と笑って受け止めちゃう肉子ちゃんを尊敬します。プロデューサーであるさんまさんは、本当に人が笑っている顔を見るのが好きなんだなぁとしみじみ思いました。だから、この映画を作ったんだなと。そこを壊さないよう、みんなにきちんと幸せを届けられるよう頑張ります」。

さんまは「共同プロデューサーたちが大竹しのぶさんを肉子ちゃん役で推薦してきたので、それならオファーしてみてくださいと。そしたら大竹さんから『(さんまさんが)どうしても私にやってほしいって言ったんでしょ』と言われたけど、それは言ってない(笑い)。仕事としてお願いするからには正式なルートで依頼してねと伝えたんです。渡辺監督も肉子ちゃんと大竹さんがパチンときたとおっしゃっていて、肉子ちゃん役が最初に決まった。(今回オファーを)受けてくれてありがたい。頼りにしております」と話している。

監督は19年「海獣の子供」の渡辺歩監督。脚本は19年TBS系「凪のお暇」の大島里美氏。キャラクターデザイン・総作画監督は「海獣-」の小西賢一氏。制作を手掛けるのは「海獣-」、20年「映画 えんとつ町のプペル」のSTUDIO4℃。