ZOZO創業者でスタートトゥデイ代表取締役の前澤友作氏(45)が3日午前、ツイッターを更新し、米宇宙ベンチャー「スペースX」と契約し23年に予定する民間人初となる月周回飛行を計画している宇宙プロジェクト「dearMoon」の同乗者を世界中から8人、募集すると発表した。

前澤氏は、月旅行に胸を躍らせつつも「ちょっと怖いです」と不安もあることを打ち明けた。そのうえで「けど、そんなことより好奇心が上回るし、イーロンをはじめスペースXチームの技術、チームワークを信頼しています」と、米国の実業家イーロン・マスク氏(49)率いるスペースXへの厚い信頼を強調した。

マスク氏は「dearMoon」について「ミッションは、地球の周回軌道の先に人類を連れていく歴史上、初めての民間・商用宇宙旅行になる。前例がない月の裏側に行くのだから、今までよりはるかに遠くに行くことになる。地球から最も離れた場所に人類を連れていくミッションだ」と説明。「きっと、その様子にみんなくぎ付けになるだろうし、あたかも自分が乗組員かのように熱狂してくれると思う」と笑みを浮かべた。

前澤氏が同乗者を世界中から8人、募集することについては「MZ(前澤氏)はアーティストなど他の乗組員を募集すると聞いている。世界中の人々に興奮と刺激を与えるミッションになることは間違いないだろう」と支持した。

大型ロケット「Starship」の開発の状況について聞かれた前澤氏は「それはイーロン・マスクに聞いてください」と苦笑した。マスク氏は「もちろん2023年までにスターシップは何度も軌道に到達しているようになっているし、有人での安全性も確保できているだろう。非常に順調に進んでいる」と強調した。

その上で、マスク氏は「参加者にとって、間違いなく素晴らしいミッションになるだろう。この歴史的な宇宙旅行は楽しくて、面白くて、感動的でインスピレーションを与えるものになると思う」と語った。そして「宇宙旅行の未来をサポートしてくれて、ありがとう。心から感謝している。共に新時代を築いていこう」と熱く呼びかけた。