大泉洋(47)が3日、都内で主演映画「騙し絵の牙」(吉田大八監督、26日公開)の「騙し合いバトル開幕式」に登壇した。

同作は、塩田武士氏が大泉を主人公にあてがきし、話題を集めた同名ベストセラー小説の、映画化版。崖っぷち出版社を舞台に繰り広げられる、仁義なき騙し合いバトルを描く。

高さ10メートル、幅11メートルの“巨大大泉看板”の口元から登場した大泉は「このコロナ禍で舞台あいさつが少ない中、相当派手にやっていただいてうれしいと思うけど、こんなにでかい顔を作られて、口から出るっていうね…あんまり、気持ちのいいもんではなかったですね」と、笑いを誘った。

この日は、他にも佐藤浩市、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、木村佳乃、斎藤工、國村隼など、日本を代表する俳優陣が登壇した。

座長の大泉は「もう、本当に豪華で。その中で主演なんて考えると、怖くて何もできなくなってしまう。だから、全然考えてなかった。『どうぞご勝手に』って感じです。妖怪大戦争みたいなところですよね。役柄として、みなさんに絡めるので、毎日楽しかったです。ストーリーももちろん面白いけど、お芝居を観るだけでも楽しい映画だと思います」と話した。

同作にちなみ、崖っぷちを乗り越えたエピソードを問われ「この撮影は常に崖っぷちでした」。大泉を主人公にあてがきした小説の映画化版だが、大泉の演技に監督のOKがなかなか出なかったといい「ある意味1番、私が見た映画で私っぽくなかった。結局は監督に感謝しました」と話した。

映画は昨年6月19日公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受け、延期となっていた。