日本テレビ「マツコ会議」(土曜午後11時)の6日の回では、マツコ・デラックス(48)と星野源(40)のディープな対談の後半戦が放送される。音楽家でありながら俳優、文筆業とマルチな才能で活躍する星野の“人生の転機”にマツコが迫った。

前回放送では、マツコが星野の孤独と変態性を掘り下げて「ぐるぐる回っている洗濯機を見ながら孤独感にさいなまれる」という2人に共通するエピソードで納得し合った。

今回は、星野からマツコにも逆質問。

星野 マツコさん、これからどういう風にしたいかとか、考えもあるんですか?

マツコ (最近)アタシ、本当にいろいろと思うところあったのよ。もうちょっと1個(の仕事)にちゃんと向き合いたいと思った。ただでさえ、ギックリ腰で身動きできなくなったりとかしながら、肉体的にも精神的にも衰えがどんどん来るし、その中で今と同じ分量を今と同じコンディションでやり続けることも難しくなった。その中でもうちょっと1個のことに対してちゃんと向き合わないとバチが当たるなぁ、と思ったの。

数多く抱えている仕事を整理して、もっと1つ1つの仕事に真摯(しんし)に向き合いたいと考えていると発言した。

星野 すごくわかります。

さまざまな仕事をこなしながらコンサートツアーを成功させた後に燃え尽き症候群のようになってしまった経験から、今は1つひとつの仕事に誠実に向き合いたいと思うようになったと語る。

さらに2人の話題は人生の転機における「運命的な出会い」にまで、話が広がる。

マツコは28歳の時に思いきって仕事を辞めたと言う。

「自我を表現に変えないと生きていけない人間」と分析し、そんな自分を追い込むためだったと振り返る。

マツコ 人生の変わり目で手を差し伸べる人がいるんだなっていうのは、すごく感じてる。

星野 うんうん。すごく分かります。

マツコ そうなると人生ってすごく変わるし、何があるか分かんない。

星野 その手って、1回逃しちゃうともう来ないですよね。

マツコ 来ないね。うん。

星野 僕に「歌を歌いなよ」って言ってくださったのが細野晴臣さんで「一緒にやろうよ」って言ってくれたんですよ。でもその時期自分はもう歌が恥ずかしくて仕方なかったのでホントは歌いたくないって気持ちだったんですけど、ちょうど29で、僕は30になって歌わなかったら、きっと一生歌わないだろうなと思ったんですよね。その時に、もう勇気を出して、手を握ってホントに良かったなぁ、と思いますね。

星野とマツコが、仕事への思いと人生の転機を語り尽くした。