タレントのカン・ハンナ(39)が7日、さいたま市役所で行われた「第21回現代短歌新人賞」の表彰式に出席した。

現代短歌新人賞は、日本現代短歌の振興と、さいたま市民の文学活動の充実を図るために、歌壇に新風をもたらす人を表彰し、新人歌人の発掘・支援を行うことを目的として創設されたもの。

毎年度刊行された原則として第一歌集を対象として、今回は174名の有識者へのアンケートで多くの推薦を受けた歌集と、5人の選考委員が推薦する歌集を併せ、選考会を経て決定された。

韓国出身のカンは、歌集「まだまだです」(19年12月10日発行)で同賞を受賞。 日本人以外が受賞するのはカンが初めてとなった。

11年に日本に来日し、NHK短歌番組「短歌de胸キュン」の出演がきっかけで短歌をはじめたといいい「私が日本で頑張ってきた証拠となり、何よりの励みになります」と受賞を喜んだ。

来日時は「ひとりの知人もおらず孤独でした」と振り返ったが「その孤独の中でも私は日本が好きでした。そんなとき短歌に出会えたことが、私にとって1番の希望でした」と短歌に込めた思いを告白。

今後について「私らしいやり方で日本、韓国どちらの国へも、愛、そして思いを伝えられたら」と期待を込めた。