お笑いタレントの宮迫博之(50)が7日、京セラドーム大阪で開催されたファッションイベント「関西コレクション2021 SPRING&SUMMER」でメインMCを務めた。闇営業問題による謹慎からYouTuberとして昨年1月に復帰後、初の「大舞台」の出演となった。出演の合間に日刊スポーツの取材に応じ、テレビ復帰への思いなど赤裸々に語った。

午後2時のオープニングに登場した宮迫は約7500人を前に「うわ~、なんかすごいな。なんか久しぶりすぎて。これだけのお客さんの前で…。緊張してます。僕、いますごく震えてます。大丈夫かな」。午後8時まで予定される長丁場に挑んだ。

同イベントのテーマは「つきぬけろ。」。ステージの合間にバックステージで取材に応じた宮迫は「新型コロナウイルスとかで気持ちが沈んでいる方もたくさんいます。日本でこれだけお客さんを集めての一発目の大きなイベントなので、つきぬけて楽しもうかなと思っています」と話した。

19年6月、反社会的勢力との闇営業問題が報じられ、同7月、吉本興業から契約を解消された。昨年1月にはYouTuberとしてデビューした。

最近、「つきぬけた」ことについて「1人でお店に入ることができるようになった。これまでは勇気がなくていけなかったんですけど、昼間に1人で焼き鳥屋さんに行って、ちょっとだけお酒を飲ませてもらう。おそらく店主の方は、なんか落ちぶれたなと思ってみているかもしれないけど、そんなことはお構いなしにつきぬけて一人飯をやっています」。

現在、YouTube「宮迫ですッ!」のチャンネル登録数は約137万。「トップのYouTuberの方と比べると、まだまだです。まだまだつきぬけていないので、もっと登録者数が増えるように、おもしろいものが作れるように頑張ります」。目標は200万人の大台超えだ。

130万人超えは異例のスピードで登録者数が増えたが、「いい意味でも悪い意味でも、悪い意味が多かったですけど、スタートが話題性にありすぎた(笑い)」。

テレビの復帰の思いについて「テレビに育てていただいたので、もう1度というのはある。相方(蛍原)の横でもう1度というのがある。いろいろなご意見もあると思いますが、いまは自分のやり方でなんとか、そこに行けるようにと思っている。現状は焦っても仕方がない。一番、近い目標をクリアしていくのに必死です」。

ステージでは育毛剤のCMソングを披露。「生まれ変わった僕だから描けるはずさ」「どんな過去も過ちもともに乗り越えていけ」などと自らを励ますような歌詞を披露。絶好調だったが、歌い終わった瞬間、ステージの床が突然開いて落下するドッキリ企画に引っ掛かった。宮迫は「何? どうなってるん? 50を落とすな! 骨とかいくで…」と体当たりパフォーマスで笑いをとった。

イベントは、新型コロナ対策として、会場内は換気と消毒を徹底し、座席数は従来の半数にし、来場者全員の検温とマスク着用、接触確認アプリの事前のインストールを徹底した。