昨年7月の新会社設立発表から9カ月。ジャニーズ事務所から“のれん分け”した「株式会社TOKIO」が始動した。テーマは「COMPANY(会社)&ACCOMPANY(一緒に)」。リーダーで社長の城島は「それぞれがこれまでに培ってきた経験をもとに、今日をより良く、明日をより楽しく生きていく『術』を世に伝え、新たなる『術』を構築しながら次の未来へと紡いでいくことが、弊社の理念です」と所信表明した。

日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!!」などでチャレンジし続けている「ものづくり」が特長のグループらしく、新会社設立にあたって木製の名刺を制作した。厚さ12ミリで、スギを使っているという。木の伐採から加工まで、メンバーたちが汗をかいて仕上げた。グループの新ロゴも発表。中央の「K」の文字には「強く結んだ絆を胸に」という思いが込められ、メンバーを象徴する3本の木を赤い絆で結んだ構図だ。また、会社としての公式ツイッターも開始する。

94年デビュー。20周年を迎えた頃の数年前から、節目ごとに、メンバー間で今後の方向性について話し合った。19年夏、長瀬の脱退・退所の方向性が固まり、昨年7月に発表した。副社長の国分は「バンドだった僕らの新たな始まりの時、TOKIOの屋号を会社名に掲げる。グループだったぼくらは、これからチームになります」と宣言した。

株式会社TOKIOはメンバーのほか、ジャニーズ事務所からの出向社員や、TOKIOをよく知るスタッフら数人が加わり運営していく。ゆかりのある福島県では、企画調整課内に株式会社TOKIOとの窓口となる「TOKIO課」も設置されるなど、既に新たな試みが動きだしている。副社長で広報担当の松岡は「新しく始まるこの道で、皆様にありのままのTOKIOを知っていただきたい」と呼び掛けた。