作家の村上春樹氏(72)がDJを務めるTOKYO FMの番組「村上 RADIO」が、今年4月から、これまでの不定期放送から毎月最終日曜日放送のレギュラー番組となることを12日、同局が発表した。月1レギュラー放送第1回となる、25日放送回の選曲テーマは「村上 RADIO~花咲くメドレー特集~」(一部地域で放送時間違い)。新旧さまざまなアーティストが演奏する「3曲以上が連なるメドレー音源」だけを、村上氏の解説付きでオンエアする。

村上氏は同局を通じてコメントを発表した。

「もうすっかり春ですね。さて、今日は『花咲くメドレー特集』です。春→お花見→幕の内弁当→メドレー音楽、というきわめて単純な発想の命名ですが、このコロナ状況下ではのんびりお花見もできなかったと思うので、せめて音楽で、幕の内弁当風の華やかな盛り合わせを味わっていただければと思います。原則として三曲以上を続けて歌っているトラックを集めました。こうしてみると、いろんな盛り合わせがあります。この番組が始まって以来、数だけでいえば、これほどたくさんの曲がかかるのは初めてのことです。全部で何曲あるでしょうね。暇があったら数えてみてください」

「村上 RADIO」は、18年8月から放送をスタート。20年大みそかには年越し特番を放送し、19年6月と今年2月には都内のTOKYO FMホールで、自身がライブイベント「MURAKAMI JAM」を2度開催。今年2月のライブは「いけないボサノヴァ」と題し、ジャズピアニストの大西順子が音楽監督を務め、ボサノバの第一人者の小野リサ、ギタリスト村治佳織、ジャズピアニスト山下洋輔が出演。全世界配信され、村上氏が配信に初出演したことも話題となった。「いけないボサノヴァ」はラジオでも3月29日に放送されたが、その回を含め、これまで22回、放送している。

また「村上RADIO」放送の前週に放送していた「村上RADIOプレスペシャル」も、同じく月1レギュラー化され、18日は生放送する。パーソナリティーは歌手の坂本美雨と作家の小川哲氏。村上氏の近状を報告するコーナー「村上春樹ニュース」では早大学入学式のスピーチ裏話も紹介する。