3日に放送された、竹野内豊主演のフジテレビ系連続ドラマ「イチケイのカラス」(月曜午後9時)第5話の世帯平均視聴率が12・3%(関東地区、速報値)だったことが6日、ビデオリサーチの調べで分かった。個人平均視聴率は7・3%。

初回は13・9%、第2話は10・5%、第3話は12・7%、第4話は12・4%(いずれも世帯平均視聴率)だった。

刑事裁判官が主人公のリーガルエンターテインメント。竹野内演じる、絶対に冤罪(えんざい)を生むことのないよう、自らの足で現場検証を行い、事件の真相を明らかにしていくという異端な刑事裁判官・入間みちおが主人公。みちおに振り回される、東大卒のエリート裁判官・坂間千鶴を黒木華(31)が演じる。

みちおたちの元へ、あるバレエ団で起きた傷害事件の起訴状が届く。被告人は、バレエ団代表で振付師の槙原楓(黒沢あすか)。被害者はそのバレエ団の元トレーナーの矢口雅也(松木研也)だった。2人は口論からつかみ合いになり、槙原は矢口を突き飛ばした。頭を強く打った矢口は一命を取りとめたものの、現在も意識不明の重体だった。その起訴状を見た石倉文太(新田真剣佑)は驚きを隠せない。このバレエ団には、海外からも注目されているバレリーナ・馬場恭子(生田絵梨花)が在籍していた。実は恭子は、石倉の中学・高校時代の同級生で初恋の相手でもあった。

坂間が裁判長を務めた第1回公判。傍聴席には恭子だけでなく、なぜか別の事件の公判を終えたばかりのみちおの姿もあった。冒頭陳述で、検察官の井出伊織(山崎育三郎)は、矢口がバレエ団に在籍時、複数のダンサーに対してセクハラを行い、槙原に解雇されたことで一方的に恨みを抱いていたことなどを説明する。すると「みちおを見守る会」の傍聴マニアから画用紙を借りたみちおが「さっき、食い逃げの公判をやったんだよ。食い逃げとバレエ団、ふたつの裁判、ひとつにくっつけたいんだよ」と書いた紙を坂間に見せる。別々の事件であっても犯人が共通していたりする場合にまとめて審理する「併合審理」をしたいというのだ。坂間は、そんなみちおを退廷させるが…。