平方元基(35)ウエンツ瑛士(35)笹本玲奈(35)が16日、東京・新国立劇場中劇場で、トリプル主演を務める17日開幕のミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」(31日まで)の最終舞台稽古に臨んだ。

本作は、今もなおブロードウェイに君臨する、作詞作曲家スティーブン・ソンドハイムが1981年に発表したミュージカルで、今年で初演40周年を迎え、日本では8年ぶりの上演となる。かつて親友だった3人が、なぜ“こうなってしまった”のかをたどる物語。ブロードウェイのバックステージを舞台に、人気プロデューサー、元ベストセラー作家、ピュリツァー賞脚本家の失われた絆と人生を“逆再生”で描く。

ミュージカル初主演の平方は作曲家のフランクを演じ、18年10月から英国留学し、昨年3月に帰国したウエンツは留学後、初のミュージカル出演で脚本家チャーリーを、笹本はメアリーを演じる。

3人は85年生まれの同い年で初共演だ。

平方は、初日を翌日に控え、「心からうれしく思います」と感激。ウエンツは「この様な状況下で舞台の幕を開けられる事に心から感謝しています」とコメント。笹本も「無事に迎えられた事、本当にうれしく思っています」と感極まった。

本作はイギリスの演出家マリア・フリードマンによる演出だったが、コロナ禍で海外スタッフの来日がかなわなかったため、稽古はリモートで行われたという。

平方はリモート稽古について「今までのどの作品よりも大変でした」と振り返り「このカンパニーとだから、今日までこれました。海を越え、演出してくださったマリア、振り付けのティムにも大きな愛を込めて。どうか皆様、作中、沢山の沢山の小さな大きな発見をしてみてください」と期待を込めた。ウエンツもリモート稽古は「不安だった」というが、現在は「胸を張ってお客様をお出迎え出来ます」と胸を張った。

笹本は「この作品をお客様のいらっしゃる前で生でお届け出来る事を信じて、キャストスタッフ一同、厳しい感染対策の中、心を1つにお稽古してまいりました」と自信をみせ、「家族や友人と会えなかったり、お互いの表情を見て会話する事も、お互いに触れる事も許されない今、舞台が大好きなお客様が明日からまた元気に生きていこう!と思ってくださるように、最高の舞台をお届けしてまいります」と意気込みを語った。