東京オリンピック(五輪)・パラリンピックのパブリック・ビューイング会場を東京・渋谷区の代々木公園に建設する計画を受け、疑問や反対の声があがっている。

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジ役などで知られる声優で歌手の緒方恵美は25日、ツイッターを更新。同会場建設のため同公園内の樹木を剪定(せんてい)する作業が始まったとの報道記事を貼り付け、「…オリンピック賛成・反対どちらの立場から見ても、なぜこの状況下で?人を集める場所を、今作る意味がわからない。一度切った樹は戻らない。憩いの場も」と疑問を呈した。

神戸大学教授で感染症専門内科医の岩田健太郎氏は、「無観客議論してるときにパブリックビューイングとかありえない」とツイートした。また、アイドルグループ仮面女子で「桜雪」として活動していた渋谷区議の橋本ゆき氏は、「代々木公園の木々の剪定については渋谷区も現在都に問い合わせているところだそうです。ライブサイトの計画が報告された都議会オリパラ委員会の議事録も拝見しましたが、代々木公園の木々については報告も質疑もなかったので、議論されずにきてしまったのかなと。周辺住民への説明もなかったはず」とツイート。その後の投稿では「維持管理のための剪定は必要だと思います」との考えを示した上で、「ただ、大切な場所ですので、規模を鑑みた上で丁寧に説明をして欲しかったと思います」とした。