イラストレーターで女優の水森亜土(81)が14日、先月30日に心不全のため亡くなっていたことが分かった小林亜星さん(享年88)の訃報に、所属する「劇団未来劇場」の担当者を通じてコメントした。

水森は小林さんが作曲したアニメ「ひみつのアッコちゃん」の「すきすきソング」を歌ったほか、同劇団の公演でも深い関わりがあった。小林さんの訃報はニュースで知ったといい、水森も落ち着いた様子ながらも、寂しさをにじませていたという。

1958年(昭33)に立ち上げられた同劇団で、立ち上げ当初から劇中音楽を小林さんが担当。世の中に出ていない楽曲も、数多く手掛けるなど数十年の付き合いだったという。さらに79年には同劇団の「ロートレックの特別料理」で小林さんが初舞台を踏むなど、夫の里吉しげみさんとともに、“3本柱”でたくさんの作品を生み出してきた。

当時について水森は「歌の指導をする時も、その歌声が良くて、しびれるくらいでした。あまりに歌が上手で、演じる方としてはこれ以上歌えないというくらいでした」と明かした。

さらに役者としての小林さんについても「せりふを覚えるのも誰よりも早かったです」。クイズ番組にペアで出演した際には、こっそりと答えやヒントになることをささやいてくれたといい「とても頭の良い方でした」と振り返った。