高岡早紀(48)が15日、東京・スペースFS汐留で行われた主演映画「リカ~自称28歳の純愛モンスター」(松木創監督、18日公開)公開直前イベントで、劇中で演じる主人公のセリフ「雨宮リカ、28歳です」にちなみ「高岡早紀、48歳です」と言い、笑った。

「リカ」は、19年の深夜ドラマの映画化作品。高岡は愛する男性を追い求め続ける雨宮リカを演じた。高岡は「深夜ドラマから始まり、映画化はみじんも思っていなかった。ドラマのオファーを聞いた時、サイコパスという役は、あまりやったことがない、好んでやりたいという役じゃない…ハードルが高かった」と振り返った。その上で、1番のネックは「雨宮リカ、28歳です」「チッ」「死ねば良いのに」など、リカの決めぜりふだと明かした。

「この設定で自分自身で28歳でないのに、言い張る役をやるのは…と悩んだ。言い慣れない「チッ」「死ねば良いのに」も不安だった。でも、共演者の反応が面白い。サイコパスな人間が、多くの方に支持された? 共感された? リカも喜んでいると思うし、私もうれしい」

劇中でリカをおびき寄せようと画策した揚げ句、のめり込む警視庁捜査一課の奥山を演じた市原隼人(34)は「一見、猟奇的に見えるけれど普遍的、根っこにある感情を擬人化した存在と捉えた。集団で培う全てを外して衝動を訴えるのがリカの魅力。奥山の境遇を考えると…リカに引かれちゃった」とリカの魅力を熱く語った。映画については「このジャンルは、何だろう? サイコスリラーでもない。リカというジャンル。(リカは)どうして、こういう人格形成になったんだろう…と僕は考えてしまった。罪を償わなければいけない…でも、僕は責め続けることは出来ない。いろいろな方に話題にし、話して頂きたい」と語った。

高岡は「ラブ、サイコ、スリラー…ジャンルを超えたエンターテイメント」と強調した。