歌舞伎俳優中村種之助(28)が16日、都内で、「踊りの会」(8月6、7日、東京・国立劇場小劇場)の取材会を行った。

昨年の外出自粛期間中に、自分の出た舞台の映像を数多く見返したという。種之助は「思っていた何倍もひどかった。それまではなぞの自信があったんですが、消えました。こんなにできないとは、と身に染みた」とし、「とにかくうまくなりたい。いい役者になりたいという思いで、今回の会をやります」と意気込みを語った。

舞踊の名作「春興鏡獅子」に挑戦する。種之助は「だいぶ無理をしてでも大作に臨まないといけないと思いました。大作はそれだけ学びも多い」。

これまで兄中村歌昇(32)と勉強会「双蝶会」を4回開催してきたが、今回は1人。「大変だとは思いますが、勉強できることが倍になる」と前向きにとらえている。

また、父中村又五郎(65)についても「今までの会は本当に助けてもらった。ありがたいが、今回は放っておいてもらって」と笑う。

ほかに「子守」「まかしょ」を踊る。6日は昼公演、7日は昼夜2公演の計3公演。29日からチケット発売。