お笑いコンビ、カラテカの矢部太郎(43)と千原兄弟、千原ジュニア(47)が17日、都内で、矢部の漫画「ぼくのお父さん」(新潮社)刊行記念の公開対談を行った。

同作は絵本作家の父親と矢部の幼い頃の日々がほのぼのと描かれた家族漫画だ。ジュニアは「この少ない線で、これだけ人のハートをつかむ。画家として素晴らしいですね。こんな少ない線でこんな奥行きと温度を感じる絵ってホンマに素晴らしいと思う。ねぎ一本焼いただけなのに、めちゃめちゃうまいみたい」と絶賛。

さらに「矢部太郎が芸人の中でしゃべっているだけで目立つっていうのはご両親から頂いた品。浮き出て見えるのは品やなとこの本を読んで分かった」と続けた。

矢部は「(ジュニアと)お笑いで番組ご一緒してますけど1度もこんなにほめてもらったことない」と苦笑いしつつ「こんなお言葉をいただけるなんてありがたいです」と喜んだ。

矢部は、ジュニアが、兄のせいじについて面白エピソードを話す様子を思い浮かべながら、同作を書き上げたといい「ジュニアさんがぼくに書かせたっていう。ほぼ、協力ジュニアさん」と感謝した。120万部の大ヒットとなった「大家さんと僕」も、ジュニアと共演していた番組がきっかけで制作することになったことも明かした。

ジュニアから「ぼくと嫁」「ぼくとぼく」といったシリーズ化を熱望され「最後の最後に『ぼくと入江君』を描いて。初めて太郎ちゃんの作品に闇が出てくるという」と矢部の相方・入江慎也についていじって笑わせた。

矢部もまんざらでもない様子をみせ、ジュニアが大ケガを負った際に入江が手伝ったエピソードを入れることを約束した。

最後にジュニアは「(前作は)やっぱりすごいデビュー作やから。それを超えるのはなかなかのプレッシャーやけど(今回)軽く超えてきて。ちゃんと素朴な太郎ちゃんの良さはありつつ、テクニカルな部分もある。カラテカでネタをやってきたからだせるんやろうなって思いますね」と芸人・矢部太郎を褒めたたえた。