安藤政信(46)が19日、東京・三鷹市芸術文化センターで行われた映画「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」(近藤明男監督)製作発表会見で、主演の宮本茉由(26)の印象を聞かれ「『チョーヤ』の梅酒の看板の美しい人」と評した。

映画は作家太宰治の代表作の1つ「斜陽」の執筆75周年を記念した作品で、映画初出演&主演の宮本が主人公島崎かずこを、安藤はかずこの年の離れた恋人の作家・上原二郎役を演じる。初共演の宮本の印象を聞かれると「今、やっている作品が、たまたま新宿がロケ地で、僕が住んでいるという芝居をしている。川崎出身なんで、湘南新宿ラインで(新宿に向かうと)必ず恵比寿駅に止まる。そこにある『チョーヤ』の梅酒の看板があって『この人、きれいな人だな』と思っていた」と語った。その上で「まさか、その看板の美しい人と芝居で一緒になる…不思議な縁を無理やり作ってみました。すごいすてきな人」と、宮本の美貌を絶賛した。

一方、宮本は「私は(安藤が)バラエティーとか出ていたのとか、この映画が決まって、安藤さんの作品を拝見させていただいた。映画の中の安藤さんとバラエティーに出演した安藤さんは結構、違うというのがあった。今日、会ったらすてきな方だなと思った」と笑顔で評した。それを聞いた安藤は「自分のイメージが、バラエティーから入ってくる…一応、自分は25年、映画をやってきて映画俳優だと思っていて。でも…バラエティーの事故り方を考えると、バラエティーの方が印象はみんなには強かったのかな?」と苦笑した。

劇中で演じる上原という役どころについては「まだ、本当に撮影前なので、役として上原像を掘り下げ、ちゃんと作っていない。僕は真面目な性格なので、いいかげんで適当なことは言えない」と語った。その上で、友人である写真家の蜷川実花氏が監督した、19年の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」を引き合いに「蜷川実花の『人間失格』には勝ちたいなと。友人なのでエールを込めて…僕も勝てるように頑張ります」と笑みを浮かべた。

宮本は会見後の囲みで、安藤から“チョーヤの看板の美しい人”と評されたことについて感想を求められると「うれしいですね、何か。イメージを持ってくれるのは」と喜んだ。