女優駒井蓮(20)が26日、都内で、公開中の主演映画「いとみち」(横浜聡子監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

駒井演じる相馬いとは、津軽三味線が得意な青森・弘前市の高校1年生。強い津軽弁のなまりにコンプレックスを持ち話すことが苦手で友人も少ない。だが、一大決心して津軽メイドカフェでのアルバイトを始めたことがきっかけで、祖母、父、バイト仲間たちに励まされて成長していく物語。

前日の公開初日に自らも劇場に足を運んで作品を見たという駒井は、超満員の観客を前にして「なかなかイベントができない状態での舞台あいさつ。こうして直接お会いできるのが、本当にうれしいです」と笑顔を見せた。

祖母役を演じた西川洋子(74)との、ド迫力の津軽三味線の演奏シーンを振り返って「すごく難しかったので、途中、やめてやろうという時があったけど、何とか9カ月間の練習でできました」と振り返った。

メイドカフェの同僚のシングルマザー役で、この日は欠席した黒川芽以(34)から寄せられたビデオメッセージが披露されると、駒井は「現場で悩んでいると、いろいろ聞いてくれて支えてくれたのを思い出しました」と涙ぐんだ。

駒井の父親役の豊川悦司(59)は「いろいろなものが延期になってる中で、今日は本当にホッとしています。駒井さんは感性が本当に素晴らしくて、毎シーン、毎シーン、テストの段階で驚かされて、刺激がたくさんもありました。楽しかったです」。

駒井と西川の津軽三味線の演奏シーンを振り返って「家の中から三味線の熱量がガンガン響いてきて、独特な雰囲気があった。何なんだろう、この三味線の音色の力強さはと思った。駒井さんの三味線は本当に素晴らしかった」とたたえた。

他に横田真悠(21)中島歩(32)古坂大魔王(47)ジョナゴールド(20)横浜聡子監督(43)が出席した。