ABC(朝日放送)テレビ(大阪市福島区)は2日、同社が制作し、大阪府内で収録中だったドラマ出演者6人について、新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表した。

同社によると、7月29日夜、撮影中の出演者1人から倦怠(けんたい)感など体調不良の訴えがあり、医療機関でPCR検査を受けたところ陽性と判明した。その後、同30日に出演者3人が同検査で陽性、同31日にも出演者2人が同検査の結果、陽性判定を受けた。

6人は現段階では「全員軽症」と言い、ホテルや自宅などで療養している。管轄保健所からは「7人が濃厚接触者に認定されており、自宅待機中です」とした。7人は出演者4人、スタッフ3人。その後、うち1人はPCR検査で陰性が確認されたといい、残る6人も受検待ちだという。

これを受け、ドラマ収録は7月29日から中断した。

ドラマは7月24日に収録スタート。東大阪市の屋内外で収録が続けられていた。ドラマは放送時期も収録終了時期も未定だが、今後当面は「収録再開のメドは立ちません」と語った。

同局は「撮影中は当社策定のコロナ対策ガイドラインを順守し、その上でメインキャストの方はクランクイン前にPCR検査で陰性を確認しております。また、その他の出演者に対し、初回収録日に抗原検査を実施し、陰性を確認の上で収録に参加していただいていました」と説明。「当社としましては、引き続き関係者の体調の変化に留意し、安全を第一に感染予防対策を徹底してまいります」とコメントした。