藤間爽子(27)が、日本テレビ系で放送中の「ボイス2 110緊急指令室」(土曜午後10時)で連続ドラマのレギュラー出演に初挑戦している。港東署の緊急指令室「ECU」に配属されたばかりの新人警察官・小松知里を初々しく演じる中、第3、4話では元交際相手のDVを乗り越え、事件を解決する姿を力強く演じた。

一方で、09年に亡くなった祖母藤間紫さんの名跡を継いで2月に襲名した、日本舞踊の紫派藤間流3代目家元としての活動も並行している。充実の日々を送る藤間に、今の思いを聞いた。

2回目は、激しいDVシーンを、体を張って演じた女優としてのプライドと女性としての思い。【取材・構成=村上幸将】

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7月24日放送の第3話、同31日放送の第4話は、藤間演じる知里のメイン回だった。知里は、かつて交際していた大型リゾート施設開発の前薗グループの御曹司・俊哉(大野瑞生)に付きまとわれ、弁護士事務所に相談していた。

「知里は元彼にDVをされている恥ずかしい部分を、警察官のプライドがあって人にさらせなかったが故に、うまく別れられなかったりするんです。警察官だから(仕事は)しっかり頑張るんだけど、1人の女性としての部分を演じました」

知里は非常階段で、前薗にビンタされ、10回も足蹴(あしげ)にされ、頭を壁に打ち付けられるなどした上で、車で別荘に連れて行かれて監禁された。別荘では前薗を殴って逃亡したものの、逃げる最中に失神してしまった。主演の唐沢寿明(58)演じる敏腕刑事・樋口彰吾に助けられると、前薗が女性2人に襲われていたのを目撃したと証言。自らの傷害拉致事件から、加害者だった前薗が過去にDVを加えた女性や女性の母親に腹部を刺されるなどして被害者となり、大きく転換した事件の解決に、傷だらけの体で挑んでいく。そんな激しいシーンを体当たりで演じた。

「殴られたり、すごい血まみれになるんです。派手に引っ張られたり、殴られたりとか…。アクション指導の方がいて、そう見えるように動きをつけてもらって、痛くないようにやってくださるんですけど、次の日は筋肉痛になったり。でも、そういうシーンって、実は舞台にはよくあって。(19年9月の)長塚圭史さん作・演出の阿佐ヶ谷スパイダースの舞台『桜姫~燃焦旋律隊殺於焼跡~』でも、すごい男に暴力されていたし、(主演した)3月の『いとしの儚』でも…ね。割と動ける方だとは思うし…踊り(日本舞踊)の力、ですかね? 動けないと、役者は出来ませんから」

第4話の終盤で、知里は前薗に報復しようと襲った容疑者たちに対峙し、自分も被害者だと語りかけ、説得した。その力強い演技は、藤間の女性としての思いが反映されたものだった。

「(DVは)女性としては嫌ですよ。プライベートの私は、そんな彼氏には引っかかりません。口げんかはいいけど…。(前薗を襲った)犯人の女性たちも、確かに狂気じみたり、強烈なキャラクターですけど、犯人ですら悲しい過去があるということが描かれました」

次回は「ボイス2-」主演の唐沢寿明(58)の背中を見て日々、学ぶ座長としてのあり方。