舞木ひと美(31)が21日、東京・池袋シネマロサで行われた主演映画「あらののはて」(長谷川朋史監督)初日舞台あいさつで「女性が絶頂感を感じるって、何だろうと、ひたすら役作りの中で毎日、考えた」と明かした。

舞木が劇中で演じた風子は、高校2年の冬に美術部のクラスメートの男子生徒・大谷荒野(高橋雄祐)に頼まれ、早朝の教室で人物モデルを引き受けたが、その最中に理由の分からない絶頂感を感じ失神してしまい、8年後に友人の絵画教室でモデルを務めながらも、あの日のことを思い出すという役どころ。あれほどの絶頂を感じたことがなかった風子は、荒野の居場所をつきとめて訪ね、自分をモデルにもう1度、絵を描いてもらおうとする物語。

舞木は、長谷川監督から風子の役作りで特別なことをしたかと聞かれると「女性が絶頂感を感じるって、何だろうっていうのを役作りで考えたことが今までなかったので、絶頂感というものを、ひたすら役作りの中で毎日、考えた。体の状態とか、感覚とか気持ち? とか、いろいろ考えていましたね」と語った。同監督から「そういう役作りをしろと言った?」と聞かれると「言ってないです。自分で感じてました」と笑いながら振り返った。

また舞木は、長谷川監督から「ギャラは払えないけど主演で1本、撮るから撮らせてくれ」と異例のオファーを受けて、主演を決めたと“暴露”した。女優業と並行して振り付け業、キャスティング業もやっており、同監督と映画に出演している、しゅはまはるみ(46)と藤田健彦(49)が組む映画製作ユニット「ルネシネマ」のメンバーになった。今作ではプロデューサーも兼任しており「長谷川監督の方から『ルネシネマという団体で、そういう人材(振り付け業、キャスティング業)を集めているから。ギャラは払えないけど主演で1本、撮るから』とオファーされて」と振り返った。

その上で「こんなオファーをされる女優、この世にいるかなと思ったんですけど、ギャラ払えないけど主演かぁ…ビックリしましたけど、うれしかったので」と言い、また笑った。そして「でも、そういうオファーの仕方も斬新でいい。うれしかったです」と笑みを浮かべた。