新型コロナウイルス感染から退院したタレント野々村真(57)が26日、月曜レギュラーを務めるフジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜午前11時55分)にVTRで復帰し、人工心肺装置「エクモ」を使用する1歩手前まで肺炎が悪化していたことを明かした。

野々村は先月30日にPCR検査で陽性と診断され、自宅療養中に呼吸困難に陥ったという。2度救急車を要請したが入院することはできず、「2、3日放置状態」。保健所の指示で入院後は一時集中治療室(ICU)に入るほどの容体だったといい「俺、死にかけたんだな」と神妙に振り返った。医療の逼迫(ひっぱく)も痛感し「たくさんの運がつながらないと、助からない状況」と訴えた。

現在も味覚に違和感は残るが、退院後にはマクドナルドのハンバーガー「サムライマック」を食べたとし「一番はっきりした味で確認したかった」と笑みをこぼす場面もあった。

◆人工心肺装置「ECMO(エクモ)」 肺炎などで機能が低下した人の肺に代わり、人工肺によって酸素と二酸化炭素の交換を行う装置。エクモが体外で肺機能を代わることで、肺を一時的に休ませることができる。新型コロナ重症化患者への“最後の切り札”といわれる。