音楽ユニット、水曜日のカンパネラの「主演・歌唱」担当のコムアイ(29)が脱退し、新ボーカルとして詩羽(うたは)が加入することが発表された。

コムアイはこれまでの活動を振り返り、メンバーである楽曲制作担当のケンモチヒデフミや、“その他”担当のDir.Fらに感謝。脱退については「特別にきっかけがあったわけではないのですが、3年くらい前から、このプロジェクトで私が活動を続けていくのが想像できなくなりました。自分の興味が広がり、もっと自由になりたかったです。それまでも、ずいぶん自由にさせてもらっていたけれど、これ以上、私の興味にケンモチさんやDir.Fを振り回したり、歩み寄ってもらうのではなく、水曜日のカンパネラの重心をもっと2人の方へ戻すべきだと考えるようになりました」と経緯を説明した。

新ボーカルの詩羽については「会ってみて、すっかり彼女のことが好きになりました。彼女がきゃっきゃと笑うと、周りがぱっと明るくなる、そういう魅力のある人です」と紹介。「詩羽ちゃんはとても頼もしくて、ここは変えたい、ここは変えたくない、とビジョンを向こうから話してくれて、今までの曲も歌わせてくださいって言ってくれて、本当に嬉しかった。詩羽ちゃんの水曜日のカンパネラ、楽しみ!と思いました。自分が歌う気がなくなってしまったことで、今までの歌が埃をかぶってしまうことは、ケンモチさんや他の作曲家に対しても、申し訳ないと思っていたので、とても救われました」と思いを明かした。

ケンモチは「私が今もこうして音楽を続けられているのは水曜日のカンパネラがあったからで、世に知られるきっかけになったのはフロントマンであったコムアイの才能と努力のおかげだったと思っています。彼女と出会いここまで一緒に音楽活動を出来たことに本当に感謝しています」とし、「コムアイは脱退することになりますが、これからも彼女の活動は我々と違った形で続いていきます。また、私とDir.Fも新メンバー詩羽と協力しながら、これからの時代に合う新しい水曜日のカンパネラを作っていこうと思っています」とした。