東映は17日、松坂桃李(32)主演で現在、公開中の映画「孤狼の血 LEVEL2」(白石和彌監督)の続編を製作すると発表した。コロナ禍にもかかわらず前作の興行収入8億円を超える成績が本作で確実なこと、そして多数寄せられている続編熱望の声を受けて決定したという。

「孤狼の血 LEVEL2」は、役所広司が主演した18年の「孤狼の血」の続編。3年前に暴力組織の抗争に巻き込まれ殺害された呉原東署の刑事・マル暴の刑事・大上(役所)の後を継ぎ、広島の裏社会を治める日岡秀一(松坂)だったが、刑務所から出所した“悪魔”五十子会上林組組長・上林成浩(鈴木亮平)の存在、そこに警察組織の闇、マスコミによるリークも絡み合い、絶体絶命の窮地に追い込まれる。原作は作家・柚月裕子「孤狼の血」シリーズ(角川文庫/KADOKAWA)で「孤狼の血 LEVEL2」は原作シリーズでは描かれていない、完全オリジナルストーリーとして製作された。

製作陣はコメントを発表した。

「孤狼の血 LEVEL2」企画・プロデュースの紀伊宗之氏 LEVEL2は、コロナ禍での公開になり悔しい。めちゃ悔しい。平和になったその時にレベルアップさせた第3作目に期待して下さい!

「孤狼の血 LEVEL2」天野和人プロデューサー 生き残った男たちの決着を、撮影中から皆で探していました。広島はまだまだ熱い!

東映・多田憲之会長 二度あることは三度ある。「孤狼の血 LEVEL2」は今の世の中の閉塞(へいそく)感を吹き飛ばす熱量をもった作品となりました。時代に風穴をあける作品を作り続けることが東映の使命ですので、続編の決定を致します。