乃木坂46寺田蘭世(22)が17日、グループの公式YouTubeチャンネルに投稿された最新シングル「君に叱られた」(22日発売)の特典映像「Documentary of Ranze Terada」の先行動画内で、乃木坂46からの卒業を発表した。同シングルの活動をもって卒業する。具体的な卒業時期は未定という。

同期の2期生は今年に入って堀未央奈(24)伊藤純奈(22)渡辺みり愛(21)が卒業しており、寺田が卒業すると残りは北野日奈子(25)新内眞衣(29)鈴木絢音(22)山崎怜奈(24)の4人となる。寺田の卒業発表を受け、ツイッターなどSNS上では「また2期生が減っていく…」「2期生も残り4人になるのか…」などと寂しがるファンの声が多数あがった。

2期生は13年3月にグループに加入した。メンバーの中には2年弱の研究生期間やアンダー期間を経て、ようやく日の目を見たメンバーもいる。寺田もその1人で、17年3月のシングル「インフルエンサー」でようやく初の選抜入りを果たした。

寺田はブログで「メンバーのみんなとはこれから毎日のようには会えなくなるけど、乃木坂46がもっともっと大きくなることを願っています」とエールを送った。「頑張ってる人に頑張れっていうのは私は苦手だけど、何年後かに私ここにいたんだよーって、乃木坂46の2期生だったんだよーって自慢できるくらい、ずっと乃木坂46が坂を登り続けられるグループである事を願っています」と伝えた。「(現在オーディション中の)5期生ちゃんも心優しい子が沢山いますように」とつづった。

「乃木坂46新聞 2021結成10周年記念号」で対談を行った北野と鈴木も、それぞれグループや後輩への思いを口にしていた。北野は「今は今後を背負ってくれる後輩たちのことばかり考えています。ずっと乃木坂が長生きして、みんながいい空気を吸って心地よく過ごせるグループになってほしいです」と願い、鈴木も「私たち2期生が後輩たちや、これから入って来る5期生に対して出来ることって、まず芽を植えてあげたり、種を仕込んであげることなんだろうなと思っています」などと話していた。

先月結成10周年を迎えた乃木坂46の歴史の中では、卒業した白石麻衣(29)西野七瀬(27)ら1期生が注目されがちではあるが、2期生も8年半にわたってグループを支え続けてきた、欠かせない存在だ。特に寺田は、アンダーメンバーによる恒例ライブ「アンダーライブ」などで、高い表現力とパフォーマンスでファンを魅了してきた。ファッションセンスに定評のある“オシャレ番長”でもある。

10月26日から3日間、東京・TACHIKAWA STAGE GARDENで、「君に叱られた」に収録され、寺田がセンターを務めるアンダー楽曲「マシンガンレイン」歌唱メンバーによる「乃木坂46 28thSG アンダーライブ」を開催することも決まった。卒業発表を悲しむファンも多いが、残る活動期間でさらにグループや後輩たちに貴重な財産を残していきそうだ。