「どつき漫才」で人気を博した昭和の上方演芸を代表する夫婦漫才コンビ「正司敏江・玲児」の正司敏江さん(本名・及川キミコ=おいかわ・きみこ)が18日午前1時59分、脳梗塞のため大阪市内の病院で亡くなった。80歳だった。所属の松竹芸能が19日、発表した。家族葬として18日に通夜、この日告別式を終えた。

    ◇    ◇    ◇

▽兄弟コンビの酒井くにお(73)とおる(70) 「寂しい思いでいっぱいです。松竹に入って50年ほどテレビ、寄席、芝居…数えきれないほど師匠と仕事を一緒させていただきました。誰にでも好かれ、漫才で殴られ、蹴られても楽屋に帰ると明るく元気な敏江師匠の笑顔が思い出されます。芸人魂を教わった気がします」