昭和の上方演芸を代表する夫婦漫才コンビ「正司敏江・玲児」の漫才師、正司敏江(本名・及川キミコ)さんが18日午前1時59分、脳梗塞のため大阪市内の病院で亡くなった。80歳だった。所属の松竹芸能が19日、発表した。親しい関係者が追悼のコメントを寄せた。

漫才師横山ひろし(74)は「突然なことで、言葉が見つかりません。思い起こせば、私達、たかし・ひろしが漫才をやってこれたのは横山やすし師匠と正司敏江・玲児師匠のおかけです。デビュー当時から敏江師匠を姉のように慕っていました。そして敏江師匠は私を弟のようにかわいがってくださいました」と振り返り、「2年前に相方の横山たかし亡き後、わが家に遊びに来てくれて、久しく話をしたのが最後になりました。コロナが終息したら会おうね、言っていたのに本当に寂しくなりました。ご冥福をお祈りいたします」とコメントした。

松竹芸能所属のタレントの森脇健児(54)は「また浪速の星が天国へと旅立ちました。松竹芸能に所属して良い時も、厳しい時もアドバイスをしていただきました。敏江師匠はとにかく明るい、舞台に出ている敏江師匠の時だけ、照明の明るさが違うと思うほど、明るくオーラがありました。教えを胸に敏江師匠を語り継いでまいります。合掌」とコメントを寄せた。