阿部寛(57)が20日、都内で行われた映画「護られなかった者たちへ」(瀬々敬久監督、10月1日公開)公開直前トークイベントで、主演の佐藤健(32)の直撃に、意外!? にもLINEを使っていることを明かした。一方で、撮影時にカメラマンから「格好良いよ!」などと、かけ声をかけられるのが苦手だと明かした。

イベントの中で「実は、お互い、聞いてみたかったこと」という質問コーナーが設けられた。佐藤が最初に「僕が聞きたいこと、何でも聞いても良いんですか? 阿部さんって、LINEとか、されるんですか?」と聞くと、阿部は「スタンプというか、ニコニコみたいなヤツ…線みたいになっているヤツを使います」と笑いながら答えた。佐藤が「黄色い、丸い顔のヤツですか?」と続けて聞くと、阿部は「使います」と照れ笑いを浮かべた。佐藤は「聞けました。ずっと聞きたかったんで」と満足した様子だった。

一方、阿部は「じゃあ佐藤さん、この間、一緒に雑誌の取材、何件か受けたんですけど。僕、いつも困るんだけど、カメラマンの人で『格好いいですね、いいですよ、OK!』って、よくかけ声がかかるんですけど、非常に困ってテンションが下がるんですけど、いかがですか?」と問いかけた。佐藤は「あれ、困りますよね。まだ、心の底から言ってくれているんだなという時があるですけど、明らかに仕事の呼吸をするかのように言う人っているんですよ。あれ、嫌ですよね」と苦笑した。

阿部が「逆に、コミュニケーションが取れないのでやめてもらいたい」と笑うと、佐藤も「あれ、誰も得しないですよ。でも、確かに撮っている人のことを考えると…阿部さんを撮ったら、格好いいって(言葉が)漏れちゃうのは、仕方がないことかなと思います」と笑った。

「護られなかった者たちへ」は、作家・中山七里氏が18年に出版した同名小説の映画化作品。東日本大震災発生から10年目の仙台で、誰もが慕う人格者が全身を縛られたまま放置され餓死させられるという不可解な殺人事件が相次いで発生し、別の事件で服役し、刑期を終えた出所した利根泰久(佐藤)が捜査線上に浮かび上がる。宮城県警捜査一課の刑事・笘篠誠一郎(阿部)は、殺された2人の被害者から共通項を見つけ出し、蓮田智彦(林遣都)とともに利根を追うが、決定的な証拠はつかめないまま第3の事件が起きようとしていた。

撮影は20年6、7月に宮城県で行われた。佐藤と瀬々監督は17年「8年越しの花嫁 奇跡の実話」以来3年ぶり、佐藤と阿部は10年の「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」(堤幸彦監督)以来11年ぶりのタッグとなった。