エッセイスト阿川佐和子(67)、お笑いタレントふかわりょう(47)が21日、オンラインで行われた文化放送定例会見にゲスト出演し、10月3日スタートの生ワイド番組「阿川佐和子&ふかわりょう 日曜のほとり」(日曜午前10時)への意気込みを語った。

2人は今年2月に雑誌で対談。阿川は「お話ししているうちに、この人とラジオ番組をやりたいと思って、その場でやりたいとプロポーズしたら、『いいっすよ』と言われて、そこからじわじわと文化放送に迫っていったので、すべての責任は私にあります」と番組誕生の経緯を語った。意気込みを聞かれたふかわは「経験上、意気込むとろくなことがありませんので、何も意気込んでないです。阿川さんのすてきな言葉で日曜日を彩れたら」と話した。

ふかわの印象について「お出しになったエッセーを読んで、この人のおもしろがる感覚、言葉の選び方、いろんなものがすてきだなと思った。こういう変な人、好きなんです。とても丁寧で品があるけど変、という感じが好きになりました」。ふかわも「私のようなタイプは面倒臭いと思われがちだが、阿川さんが私の細かい視点をあたたかく受け入れてくださり、私の“末っ子センサー”が作動して、阿川さんの胸に飛び込んだ次第です」と応じた。

互いに慶大卒。共通点をめぐる質問に、阿川は「ふかわさんはお笑い芸人になるために慶応大学に入った珍しい人。私は嫁に行きたくていい男いないかと慶応に入ったけど見つからなかった、というその程度」と大笑い。ふかわが「あたたかいところですかね。お互い、言葉を大切にしているのは感じています」と話した。

スタートに向け、阿川は「日曜日の朝は、まったりしている感じの気の抜けた時間帯という気がする。気の抜けたリズムに乗ってくださるような人たちに、気を抜いて聞いてもらいたい。ためになるとか、情報収集とかそういうことを求めないでください。なんとなく、鼻で笑えるような、心地よいものになるように」。ふかわも「縁側のような場所になるといいなと。気軽に足を運んでおしゃべりして、お茶請けなんかも出たりして、そういうあたたかな縁側をみんなで楽しめたら」とした。