NHK正籬聡放送総局長の定例会見が22日、東京・渋谷の同局で行われた。

閉幕した東京五輪・パラリンピックは、新型コロナの感染拡大、台風など自然災害に見舞われる中での放送となった。サブチャンネルを使いながら五輪放送と災害報道を行い「戸惑いやご指摘をいただいたが、柔軟な編成で対応した」。また「これまでと全く異なる状況で行われた大会で、さまざまな対応に迫られたが、視聴者の皆さんの声にどうやったら対応できるか試行錯誤しながらお伝えした」と総括した。

放送で伝えきれない競技はネット配信を行うなどし、「馬術、サーフィンなど多くの方に見ていただいた。視聴者の興味関心も多様化している。多様な伝送路を使ってコンテンツをお届けして、視聴者の興味関心に答えていく。そのことが受信料の価値の最大化につながるのでは」と話した。

来年2月に控える北京五輪については「コロナのことが最大の課題。現地に派遣した人を途中で入れ替えることは難しいので、北京はかなり人数を絞ることになると思う。感染対策を北京にも生かすことが大切」と述べた。