女優見上愛(20)小野花梨(23)が23日、都内で、映画「プリテンダーズ」(熊坂出監督、10月16日公開)のプレミア上映イベントに出席した。

小野演じるひきこもりの女子高生・花梨と、親友風子(見上)が、SNSとアイデアを武器に、型破りなドッキリを仕掛けるハートフル痛快作品だ。「第43回ぴあフィルムフェスティバル2021」でクロージング上映された。

今年4月に放送されたNHKドラマ「きれいのくに」や、TBS系ドラマ「ガールガンレディ」に出演し、2作品で全く異なる注目を浴びた見上。「この作品に関しては役作りはなかった。自分たちに近いものだったし、キャラが自分に近づいてくる感覚だった。2人の空気感、幼なじみの説得力を深める時間を取ったっていう感じだった」と振り返った。

作中では、社会での生きづらさを感じている花梨に寄り添う役。自身は、社会に対して生きづらさはあまり感じたことはないというが、「私の今隣にいる、すごく大事な人とかも、同じ苦しみをもしかしたら感じて生きてきたのかもしれないなって脚本を読んだ18歳の時に気づいた。そこへの配慮とか、そういう人たちを思って心から寄り添っていくことを作品を通して学んだ」と映画出演を経ての成長を口にした。

その上で「1人でも多くの人に、自由なことを思って自由に感じ取ってくださったらいいな」と呼び掛けた