嵐の櫻井翔(39)と相葉雅紀(38)が28日、それぞれ30代の一般女性との結婚を電撃発表した。

ジャニーズ事務所の公式サイトなどで報告した。嵐は昨年末をもって活動を休止はしているが、国民的アイドルグループの2人が超異例の同時結婚発表だ。19年に二宮和也(38)が結婚しており、嵐は5人中3人、一気にメンバーの過半数が既婚者となった。

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トップアイドル2人の同時結婚発表は聞いたことがない。嵐のあらゆる局面で、片やぶれることなく、片やしなやかに、形こそ違えど共に矢面に立ってきた2人だからこそのダブル発表だったのかもしれない。

「万能型の仕事人間」櫻井と「愛され癒やしキャラ」の相葉は文字通り正反対に見えるが、意外と恋愛、結婚観は似ている。

櫻井は「好きだから一緒にいたいという気持ちが恋愛のすべて」と言い切る。恋愛観を語る機会の少ない相葉だが、13年前のインタビューで「恋愛していると毎日頑張れる」と明かしている。そろってシンプルで、そこに「条件」らしきものはない。何より気持ちを大切にしている。

人並み外れた集中力で、キャスターもピアノも「プロ」レベルまで極めてきた櫻井は、持ち前の胆力と懐の深さで、間違いのない「頼れる夫、父親像」をイメージさせる。

一方の相葉は、紅白の司会や冠番組「相葉マナブ」でいつも微妙な「間」がある。が、それが結果的に共演者の絶妙なコメントを引き出したりする。この「聞く力」は家庭人として最良の資質かもしれない。デビュー3年目で肺気胸の手術を受け、全治1カ月と診断されながら5日で退院したこともあった。覚悟やガッツという面でも実は櫻井に近いものがあるように思う。【相原斎】