歌手クミコ(67)が26日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演した。

2011年3月11日の東日本大震災の際、クミコは宮城県石巻市でコンサートを開く予定だった。仙台市で講演中だったパーソナリティーの生島ヒロシ(70)とは、NHKの震災特番や復興支援イベントなどで顔を合わせてきた“戦友”で、息ピッタリのトークを繰り広げた。

クミコは8月25日にリリースした両A面シングル「十年/人生のメリーゴーランド」を紹介。元は10年以上前の別々のアルバム収録曲だった。東日本大震災から10年を迎えたことで、クミコ自身の希望でアレンジし直して生まれ変わった。

「この2曲はアルバムの中に突っ込んでしまったという感じでした。中島みゆきさんや宮崎駿監督に関わっていただいていたのに、そういうひどい仕打ちで終わってしまっていたので、心残りでした。そういうことで今回、シングルにしました」と話した。

プロデューサーがブラジル在住でコロナの影響もあり、ブラジルと日本をつなぎリモートでレコーディングした。

クミコは「地球の裏側って、アッという間ですね、リモートだと。コロナ(禍)でしかできなかった。ラテン系のものが好きなんですけど、行ってみたくなっちゃいました。ジャンジャカ、ジャンジャカと激しいものがある一方で、クールなものも主流としてある。奥深いなぁと思って」としみじみと語った。生島は「大人の感じで、いいですよね。週末の夕方かなんか、グラスを傾けながらこの曲が流れたらすごくいいです」とうなずいた。

クミコは、11月7日に、東京・EXシアター六本木で開くコンサートで「十年/人生のメリーゴーランド」を披露する。スペシャルゲストは、今回のMVにも友情出演している30年以上の親交がある女形もこなす個性派俳優の篠井英介(62)。「今回はドレスを新調したということで、それを着てあでやかに歌ってくださるということです」と話した。

さらに、CDのレーベル「びいだまレコーズ」の名前の由来や2人の共通の先輩であった、16年に亡くなったラジオパーソナリティーで作詞家・随筆家の永六輔さん(享年83)の話で盛り上がった。