日本テレビ系「金曜ロードショー」(金ロー、午後9時)で2週連続で放送されるアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の第一夜が29日、放送される。

主役のヴァイオレット役の声を務めた石川由依(32)がコメントを寄せ、「素晴らしい映像、素晴らしい物語、素晴らしい音楽。素晴らしい方々によって丁寧に丁寧に生み出されたどこをとっても最高峰の作品」とアピールした。

暁佳奈さん作、高瀬亜貴子さんイラストのライトノベルが原作。幼い頃から戦争に参加して感情を失った女性の成長の物語で、京都アニメーションが制作。“泣ける名作”と高い評価を受けている。第一夜は、テレビシリーズを石立太一監督監修のもと再編集した「特別編集版」が放送される。

最初のアフレコで、ヴァイオレット役の声を担当するにあたり、監督から、戦う武器として育てられ、人の感情がわからないヴァイオレットは「今の段階の感情はゼロで、赤ちゃん状態」と言われたといい「どう自分の感情をゼロにして言葉を発するかに苦心しました。ヴァイオレットはまだ物事をよく知らず、言葉自体は知っていても深い意味は知らない状態なので、思った言葉がストレートに口からポロポロ出てくるように間を作らずにしゃべるのを心がけました」と撮影秘話を明かした。

ギルベルト役の浪川大輔(45)は作品の魅力について「どこから言っていいのか、逆に難しい。監督をはじめスタッフの気迫がすごい! ヴァイオレットを通して得られる感情もキメ細やか。ゼロ、いやマイナスから少しずつプラスが足されていく過程が素晴らしく心に響く」とコメントした。

視聴者に向けて、石川は「年齢・性別・国籍・文化、関係なくどんな方にも届く作品だと思います。誰にも存在する大事な事を思い出させてくれる素晴らしい作品です。この作品のファンの方はもちろん、知らないみなさんにも、この機会に『外伝』含め見て頂けたらうれしいです。たくさんのスタッフが思いと願いを込めて大切に丁寧に作り上げました。その思いをテレビを通して受け取って頂けたら幸いです。家族と…大切な方と…お誘いあわせのうえ是非ご覧ください!」、浪川は「泣く準備をしてから視聴してくださいませ。観終わって、その余韻に浸りつつ眠りにつけたらきっと幸せだと思います」と呼びかけた。放送決定直後から大きな反響を集めた作品が金ローに降り立つ。