NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の10日に放送された第8話の平均世帯視聴率が16・5%(関東地区)だったこと11日、ビデオリサーチの調べで分かった。第1話、第7話の16・4%の最高記録を更新した。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。

あらすじは、砂糖が配給制になり、「たちばな」の菓子作りも打撃を受けていた。そんな中、金太(甲本雅裕)から安子(上白石萌音)に砂糖会社の息子との見合い話が持ちかけられる。突然の話に戸惑いを隠せない安子。家族の幸せを願う気持ちと稔(松村北斗)への思いとの間で、安子の心は大きく揺らいでいた。

小しず(西田尚美)の心配をよそに、安子は翌朝、置き手紙を残し小さなかばんひとつで始発の汽車に乗り込み、大阪の稔を訪ねる。安子は稔と映画を見て食事する。稔が見送り、夕方の汽車で岡山に帰っていくが、安子は涙が止まらない。岡山に到着したが、同じ汽車には心配した稔が乗っていた。