米歌手ブリトニー・スピアーズ(39)が12日、13年間にわたって続いた成年後見制度から解放され、晴れて自由の身となった。

メンタルヘルスを理由に2008年から実父ジェイミーさんによる成年後見制度の管理下にいたスピアーズは、「父から自由になりたい」と成年後見制度の解除を求める訴えを起こし、ジェイミーさんと法廷闘争を繰り広げていた。

米カリフォルニア州ロサンゼルス郡の上級裁判所でこの日行われた審問にスピアーズ本人は出席しなかったものの、判事は「本日をもち、後見制度を終了する」と述べ、今後は生活全般の管理も財産に関する後見も必要ないことを確認した。先月には財産の管理をしていたジェイミーさんの後見人資格が停止されていたが、資産は今後、財産後見人からスピアーズの信託に移管されるという。

裁判所の前には大勢のファンが詰めかけ、自由の身になったことを祝福。スピアーズは判決が出た後、「ファンのみんな大好き。クレイジーだわ。今日は1日中泣いて過ごしそう。人生最高の日よ。神をたたえよう」とSNSに投稿し、ファンへの感謝と喜びのコメントを発表した。

スピアーズは今夏の審問で、「避妊を強要され、妊娠も結婚もできない」などと涙ながらに語り、父親に仕事や服薬を強要されてきたと「虐待」を告白して話題になっていた。スピアーズは9月に、恋人で俳優のサム・アスガリとの婚約を発表しており、自由の身となったことで結婚する日も近いかもしれない。(ロサンゼルス=千歳香奈子)