演歌歌手大江裕(32)が16日、都内のレコード店で、初のJ-POPカバーアルバム「TRY」の発売イベントを行い、事前予約した購入者と生電話トークを行った。

祖父の影響で幼少のころから演歌ばかりを歌ってきた大江にとって、J-POPの歌唱はかなり難しかったという。「童謡でもコブシを効かせてきたので、どうしてもコブシを回してしまいます。力を抜いて歌うのが難しかった」。推し曲は「香水」と言いながらも「本当に難しい曲でした。演歌は1番も2番もメロディーが同じですが、香水は違うんです」。それでも「意外だと思う曲を選びました」。

コロナ禍でコンサートなどが延期や中止となり、今後の歌手人生に不安を抱いたという。北島兄弟としてユニットを組む北山たけしに相談したところ「大丈夫だよ」と言われ、新たなことに挑戦しようと思い立ったという。

大江はダイエットを選択。120キロから20キロの減量に成功した。「自炊ですので、白米を控えました。それ以外は普通に食べて、肉も食べました」。ただ、師匠の北島三郎から「それ以上痩せると持ち味がなくなる」と言われ、これ以上のダイエットは行わない。「衣装がぶかぶかになって、社長からどうするんだと、怒られてしまいました。直すのもお金がかかるんだぞって。デビュー時が今の体重なので、その当時の衣装を着ています」。

この日は32歳の誕生日でもあり、スタッフから野菜で作られたケーキをプレゼントされた。「喜んでいいんですかね。ダイエット中は野菜もたくさん食べましたから」。1年間の抱負としては「先生(北島)が来年、60周年を迎えます。歌謡界の第一線で60年というのはすごい。1歩でも先生に近づけるように頑張りたい」と語った。