今年10月に心不全のため81歳で亡くなった落語家柳家小三治さんを追悼する落語会が25日、都内で行われた。当初は「柳家小三治 柳家三三 親子会」として開催予定だったが、追悼の会に内容が変更された。

今年8月26日に京都で行った公演での「粗忽(そこつ)長屋」の高座映像が上映され、観客も大いに笑い、拍手を送った。

一門の一琴、三三、三之助、小八が、思い出を語って故人をしのんだ。ちょうどこの日が四十九日。これまでお別れ会などは行っておらず、三三は「師匠は『それぞれの人が思い出してくれればうれしい』と言っていた」と語った。

最後は昨年4月に配信された時の音源も流された。「皆さん元気ですか。俺も元気で頑張ってるよ。今日はありがとう。さようなら!」の声を聞いて、涙をぬぐう観客もいた。