11月28日に開幕した上方落語家総勢約250人が所属事務所や一門の枠を超えて共演する「大阪落語祭」(府、大阪市など主催)が5日、大阪松竹座で行われ、桂文枝(78)ら上方落語を代表する落語家8人がそろい踏みした。

口上では1日に舞台復帰したばかりの桂ざこば(74)が進行の桂米団治から「脳梗塞にもめげず、ぜんそく発作にもめげず、魂の落語家」と紹介されると、「上方落語をひとつよろしくお願いします。おおきに。以上」と元気な声であいさつした。

上方落語協会の笑福亭仁智会長(69)は「若い勢いのある人をつくっていかなければいけない。ごひいきをお願いします」、上方落語の最高齢の桂福団治(81)は「あ~、疲れた~」と笑わせ、薄くなった頭髪を手でなでながら「これぞ“髪形落語”」と爆笑を誘った。

大阪落語祭は昨年に続き2回目で、20日までの期間中、府内各地で約90公演を展開。コロナ禍で苦境が続く落語界を盛り上げる。