お笑いコンビ霜降り明星の粗品(28)が5日、大阪城ホールで開催された年末恒例の「サントリー1万人の第九」の総合司会を2年連続で務めた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、1983年の開始以来、初の無観客開催となったが、投稿動画と会場のオーケストラの演奏を合わせ、1万人を超える歌声を響かせた。今年は昨年の方式を踏襲しつつ、観客を入れて開催した。約2700人が来場した。

総監督の佐渡裕氏(60)が指揮するオーケストラの実演と、延べ1万3512本の投稿動画を組み合わせて1つの音楽にした。クラシックが大好きな粗品は「感動した」と声を弾ませ「お客さんを前にして司会は初めて。やりがいがあった。来年につながる、夢を語ることができる1万人の第九だった」と話した。

佐渡氏は「お客さんが入ってくれたことが大きい」と喜んだ。2025年大阪・関西万博のアンバサダーを務める佐渡氏は動画とのマッチングを視野に「10万人の第九」のプランも明かした。

ファンキーモンキーベイビーズがゲストとして参加し、「エール」では佐渡氏が指揮するオーケストラをバックに熱唱した。ファンキー加藤は「会場の空気にのまれてしまった」と苦笑い。それでも「心が救われるような1日になった」と満足そうに話した。

18日午後4時からは、MBSテレビなどでコンサートの様子や舞台裏を撮影した特別番組が放送される。