NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の9日に放送された第29話の平均世帯視聴率が17・1%(関東地区)だったことが10日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高記録は第23話の17・7%だった。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。

あらすじは、12月25日。街には、サンタクロースの格好をした進駐軍の米兵たちがお菓子を配り、子どもたちや親子連れを楽しませていた。この日も安子(上白石萌音)はおはぎの行商をしていたが、クリスマスの盛り上がりの前に、当然売れ行きはよくなかった。途方に暮れる安子の前に、先日助けた米軍将校・ロバート(村雨辰剛)が再び現れた。安子はおはぎを全部買ってくれたロバートに招かれ、進駐軍のオフィスでロバートと話をすることになった。

ロバートはなぜ英語がそんなにうまく話せるのかたずねる。安子は英語を勉強することは夫を思うことだと明かす。そして「彼は決して帰ってこないのに、なぜ私は今も英語を勉強しているのですか」と涙ながらに言う。すると、ロバートはある場所に安子を案内する。