芸能リポーターの井上公造氏(64)が16日、公式YouTubeチャンネル「井上公造チャンネル」を更新し、来年3月いっぱいで現在出演する全てのレギュラー番組から卒業すると発表した。

井上氏は「私事ではございますが、大切なご報告がございます。」と題した動画で経緯を報告。卒業の理由を「一番大きいのは体調の問題」とし、「約7年前から自律神経のバランスを崩して、本番中に目まいがしたり、下半身が寒くなったりとか。そういうことが多くなった」と体調に不安を抱えていることを明かした。番組出演で日本を飛び回ることが多く「12月末で65歳になる。ちょっと体を休めたいなというのが大きな理由」と話した。

自律神経の不調から「本番中に倒れて病院に運ばれたとか、病院に駆け込んだこともあった」としつつ、体力そのものについては「人間ドックでも、年齢を考えると50代前半の体力。内臓も悪くない」と問題はないという。今後は培った人脈を生かしつつ「芸能リポーター以外のことにもチャレンジしてみたい」と意欲を見せた。

井上氏は年末年始、ハワイで過ごす芸能人の現地取材でも有名。具体的な展望も明かし「芸能取材で幾度となくハワイに行くようになった。あの空気、風、青い海、青い空、全てが好き。できるだけハワイに長くいたい」。また「スポーツ新聞の記者をやっていたので、野球も好き。メジャーの30球場を見て回りたい。それをエンジョイするのが夢です」と笑みを浮かべた。

美空ひばり、石原裕次郎、勝新太郎らを取材し「日本の芸能史を飾った大スターと会ってインタビューしてきたのは財産だし、光栄。その一方でスクープ合戦が多かった。芸能人の方にはご迷惑をかけた」と回想。最後は「幸せな芸能リポーター生活でした。ファンの方はタレントさんのことを言われていい気分にならなかったと思うけど、そういう人はみんなスターになっていった。どこかでお会いするかもしれませんが、とにかく楽しい、みんなが笑える芸能界にしたいですね」と締めくくった。

井上氏はこの日、日刊スポーツの取材に「表に出る仕事の一線は退くが、芸能リポーターとしての仕事は続けていく」とコメント。レギュラーという形式での番組出演は卒業するが、芸能リポーターとして「引退」するわけではなく、オファーがあれば単発でのテレビ出演も検討していくという。

井上氏は出版社編集長、スポーツ新聞記者などを経て1986年、人気芸能リポーターだった梨元勝さんの事務所入り。芸能リポーターになり、その後フリーとなり98年、自身の会社を設立した。同氏の公式サイトによると現在のレギュラーは、日本テレビ系「スッキリ」「情報ライブ ミヤネ屋」、読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」「今田耕司のネタバレMTG」、ABCテレビ「おはよう朝日です」「キャスト」、カンテレ「マルコポロリ!」、中京テレビ「キャッチ!」、九州朝日放送「アサデス。KBC」の9番組。