漫画「神の雫」の原作者・亜樹直(あぎ・ただし)氏が18日、東京・池袋サンシャインで行われた「日本ワイン祭り」のトークショーに出演した。

「亜樹直」はノンフィクション作家・樹林(きばやし)ゆう子氏(63)と漫画原作者・樹林伸氏(59)の姉弟によるペンネーム。さまざまなペンネームを共有して、他に「金田一少年の事件簿」「シバトラ」などの人気漫画の原作も手掛けている。

2人は、大手ワイナリーや個人ワイナリーの醸造家を相手に日本でのワイン醸造の難しさや、日本ワインの魅力を語った。04年に「神の雫」の連載が始まった頃は、日本ワインは知られていなかったが、地球温暖化の影響で南フランスで栽培されているブドウまで、国内で採れるようになったことから幅が広がったという。

ゆう子氏は「日本のワインは飲み疲れしないのがいい」。伸氏は「ようやく日本ワインも人気が出てきて、いいものが登場している。フランスワインのように値段がばか高くなっているわけではないのが、いい。小さいワイナリーも多く、量が少ないものも多いので、その希少性も楽しめる」と話した。

日本ワイン祭りは、事前登録して2時間ごとに200名ずつの入場で開催。この日は700名が来場した。19日にも開催される。