18日に亡くなった神田沙也加さんの父で俳優神田正輝（70）の都内にある自宅は19日、ひっそりとして応対する者はなかった。正輝は、今年の石原プロモーション解散後はフリーで活動しており、石原プロから権利関係業務を引き継いだ石原音楽出版社は、正輝がコメントを出す予定は、今のところないとしている。
正輝はABCテレビ制作で、テレビ朝日系「朝だ！ 生です旅サラダ」（土曜午前8時）の司会を務めており、18日も変わらず出演していた。25日の放送についてまだ対応は決まっていない。
沙也加さんについて多くを語ることはなかったが、今回の訃報を受け、周囲が「神田さんが心配です」と言うほど愛情を注いでいた。13年に吹き替えを務めた米アニメ映画「アナと雪の女王」のアナ役で一躍人気になった沙也加さんについて聞かれると、照れくさそうに「ありがとう」と返し、成長を喜んだ。
沙也加さんが17年にプライベートブック「Saya Little Player」を出版した際、正輝は「どこにいても沙也加を愛している」とのメッセージを寄せた。同年、沙也加さんが結婚した時も「あの子は思いやりがある子だから大丈夫」と話した。愛情と信頼が両立した関係だった。ここ数年は沙也加さんが正輝に何かと相談をすることが多かったという。
今月21日の正輝の誕生日は、沙也加さんが出演していたミュージカル「マイ・フェア・レディ」の札幌公演千秋楽翌日。本当ならねぎらい、祝福し合う日になるはずが、悲しみの中迎えることになってしまった。
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