1990年代に大ヒットした映画「ホーム・アローン」シリーズで、俳優マコーレー・カルキン(41)扮(ふん)する主人公の兄バズを演じたデヴィン・ラトレイ被告(44)が22日、恋人への暴行の容疑で逮捕、起訴されたことが明らかになった。クリスマス映画の定番として長年親しまれてきた「ホーム・アローン」では、カルキン演じる弟ケビンをいじめる兄を演じ、ディズニー+で今年配信されたリブート版「ホーム・スイート・ホーム・アローン」にもバズ役で登場していた。

報道によると、今月9日にオクラホマ州のホテルで恋人の首を絞めるなど暴行をはたらいた容疑がかけられているが、同被告は容疑を否定しているという。被害者女性によると、バーで飲んでいた時にサインを求めてきたファンの女性にサイン入りカードを手渡したが、代金をもらわなかったことに同被告が腹を立て、口論になったという。女性はラトレイ被告を置いて1人で宿泊先のホテルに戻ったが、後を追ってきた同被告と部屋で再び口論となり、「こうやって死ぬんだ」などと言いながら首を絞められ、手で口元を押さえつけられて窒息しそうになったと主張。もがき苦しんで同被告の手をかみ、首を絞める手が離れたものの顔を殴られ、机に向かって突き飛ばされるなどし、顔や胸、腕にけがを負ったと警察の取り調べで供述しているという。

同被告はクリスマスのイベントに出席するため、恋人を伴ってオクラホマを訪れていたという。恋人が警察に被害届を出し、逮捕状が出されたことから、22日に自ら警察に出頭。2万5000ドル(約275万円)の保釈金を支払って釈放されたと複数のメディアが伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)