連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)のヒロインが深津絵里に交代し、大阪編が始まった。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)も9日に放送初回を迎える。大阪、神奈川、ともに「新天地」でスタートの朝ドラと大河を歴代舞台地回数マップ(NHKのHP参考、日刊スポーツ調べ)で振り返る。

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■連続テレビ小説は1961年に放送開始し、今作で105作目。22年後期「舞い上がれ!」まで入れると、舞台地は合計218に及ぶ。北沢彪主演「娘と私」の東京から始まり、80作目の「つばさ(09年後期)」で47都道府県一巡を達成。最後の舞台地は埼玉だった。

■最多は東京の54回。2位は大阪の34回。大阪制作が始まり年度2作になったのが、75年後期「おはようさん」から。地方から上京する展開が多いため、東京と大阪は自然と回数が増える。東京・大阪以外は、石川と神奈川が舞台の「まれ(15年前期)」までさかのぼる。

■3位は京都の13回。京都のみが舞台の「京、ふたり(90年後期)」は、山本陽子と畠田理恵のダブルヒロイン。朝ドラ初のオープンセットとして中心地に作られた漬物店には多くの観光客が訪れた。「カムカム」も大阪編のあとはヒロイン川栄李奈の京都編が待っている。

■4位は北海道の8回。十勝が舞台の「なつぞら(19年後期)」は100作目の記念作品だ。記念といえば、NHKテレビ放送開始30周年で1年間放送された「おしん(83年)」。平均50.6%、最高62.9%のテレビドラマ史上最高視聴率を持ち、山形・東京・佐賀・三重の4カ所が舞台だった。

■冒頭で紹介した、最後の舞台地埼玉。当時、制作統括は舞台地の理由を「まだやったことがないというのが理由。どうせやるなら、やったことのないところで」と話していた。107作時点で回数1回は8県で、2巡目達成も見えてきた。8県には埼玉も入っており、2度目の「アンカー」も見えてきたかもしれない。

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