お笑いトリオ、サムライ日本(にっぽん)のリーダー、花村多賀至(はなむら・たかし)さんが11日に老衰で死去したことが14日、分かった。82歳。所属事務所が発表した。

通夜は12日、葬儀は13日に東京・江古田斎場で、家族の意向により近親者のみで執り行った。喪主は妻の昌江さん(78)。

花村さんは3年前から高齢者施設に入所して、糖尿病を患い、最近では認知症の症状も出ていた。昌江さんは、日刊スポーツの取材に「1965年(昭40)に結婚してから57年間、添い遂げました。10カ月前から食欲がなくなって、食べ物が喉につかえるようになって栄養食になっていました。だんだん体力が落ちて来ましたが、最後は自然に老衰で、苦しむことなく逝ってくれました」と話した。

花村さんは日大芸術学部在学中から芸能活動を開始。長谷川一夫劇団を経て、70年にサムライ日本を結成。本格的な殺陣と鎖鎌などいろいろな武器を駆使したコントで人気になり、日本テレビ系「お笑いスター誕生!!」「笑点」など数々のお笑い番組に出演した。メンバーの池島美樹(81)は体調を崩して入院中だが、及川のび太(67)は今も東京演芸協会に在籍して活動中。