落語家の桂雀々(61)が1月31日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社大阪本社を訪れ、3月26、27日に同市天王寺区の新歌舞伎座で開催される「芸歴45周年記念公演 桂雀々独演会」のPRを行った。

昼と夜の2部構成で、2日間の計4公演。新歌舞伎座では5年連続での独演会を、見どころ満載の内容でお届けする。雀々は「コロナの影響で無観客の舞台が続いたことで、お客さんのありがたさを再認識できた」と話す。同劇場で初めて開催して以来、劇場ならではの舞台装置を生かし「スーパー落語」として上演してきた。芝居さながらの照明やまわり舞台など、大規模な装置を駆使した独演会は毎年大盛況で、「今回のテーマは春。耳だけではなく目でも見て楽しんでもらいたい」と意気込む。

また、毎回さまざまなジャンルの大物ゲストが登場することも話題で、26日には落語界の大看板、名司会者としても高名な立川志の輔が出演する。翌27日は、お笑い怪獣として不動の人気を誇る明石家さんまの出演が決定している。「お二方ともに快く引き受けていただいた。心から感謝したい」。

今公演を芸歴45周年の集大成と位置づける。雀々は「16歳で桂枝雀師匠の元に入門して45年たったが、昔、師匠に言われてきたことがようやく分かってきた」と振り返る。しかし「まだまだ道の途中。死ぬまで勉強です。師匠から受け継いだ上方落語の楽しさをもっと世に広めていく」と誓った。