元千葉県知事のタレント森田健作がパーソナリティーを務めるニッポン放送「青春の勲章はくじけない心」(月曜午後6時20分)に、日本を代表する世界的ジャズサックス奏者MALTAが出演する。21日放送。

MALTAは、東京芸大から米バークリー音大に進み、同校では教壇にも立った。その後、ライオネル・ハンプトン楽団に迎え入れられ、同バンドのリードアルト兼コンサートマスターも務める。83年に日本デビューすると数々のヒット曲を生み出し、日本レコード協会がスタートした「第1回日本ゴールドディスク大賞」では「最優秀ジャズ・フュージョン部門賞」を受賞した。今年、デビュー40周年を迎えるが現在でも精力的にライブ活動を続けている。

森田は「MALTAさんは僕でも知っているほどの人気だったからね。ただ、僕も歌ってはいましたが、音楽的に見たらMALTAさんのやられているジャズと言うは一段も二段も上の世界の音楽だったからね、聴いて楽しむと言う感じだった」と振り返った。番組のアシスタントを務める歌手西村知美は「実は私、まだ10代だった頃ですが、テレビ東京で放送していたMALTAさんの番組『MALTAでNIGHT』に出演させていただいたことがあったんです」と当時を振り返り、「その時はMALTAさんが世界で活躍されているミュージシャンだとは全く知らなくて大変失礼しました」と陳謝する場面もあった。

番組の中でMALTAが出演したのはコーナー「青春の窓」。70年代、80年代の青春の歌、あの歌この歌、思い出を語り合うメインコーナー。その中で「ジャズは社会から生まれ、社会を作った」が持論のMALTAが心に残る1曲として選んだのが、39年にグレン・ミラーが作曲し、グレン・ミラー楽団のバンドテーマにもなっていた「ムーンライト・セレナード」だった。

同曲は、上野樹里が主演した映画「スウィングガール」(04年)の演奏シーンで登場し、若い世代に一気に広がった作品でもあるが、番組ではMALTAが同曲の魅力を語り尽くす。また、他にも、キューバを代表する音楽家で「マンボの王様」とも呼ばれたペレス・プラードが作曲したマンボのインストゥルメンタルナンバー「マンボNO・1」も紹介した。

森田は「このコーナーは毎回、京本政樹が来て、昭和の大スターや歌謡曲の魅力やうんちくを語っていくが、MALTAさんのようなミュージシャンが来てくれて話してくれると。新鮮だし何より学ぶことが多い」と敬意を示していた。

MALTAは、やはり森田がパーソナリティーを務めるFM NACK5「青春もぎたて朝一番!」(日曜午前5時30分)にも2月27日から3週にわたってゲスト出演する。また、26日には東京・銀座SWINGでライブも開催する。