EXILEが26日、サンドーム福井で、09年以来13年ぶりとなる全国アリーナツアー「RED PHOENIX」(8都市16公演)初日公演を行った。14人体制の「NEW EXILE」が、20周年イヤーの本格スタートを切った。

止まっていた時計の針が、再び動きだした。ツアータイトル曲「RED PHOENIX」で幕を開けると、SHOKICHI(36)は「EXILE is back!」と叫んだ。TAKAHIRO(37)も「一緒に思い出作りましょう」と呼びかけた。

記念イヤーを飾るアリーナツアー。TAKAHIROは「ありがたいことに、ここ最近はドームツアーが多かったので、“ベストアルバム”のような感じが多かったのですが、新アルバムを引っさげながら、あえて懐かしい衣装をオマージュしたりもしているので、エモい部分もあると思います」と話したように、「EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~」や、「PARADOX」など、新旧の楽曲を織り交ぜて、8100人のファンを魅了した。

「2・26」。2年前のこの日、コロナ禍で政府がイベント自粛を要請し、開演5時間前に京セラドームで予定していた当時のツアー千秋楽公演を中止した。その後、配信ライブなど新たな形も模索しつつ、単独ライブも計画してきたというが、断念せざるを得ない状況が続いていたといい、SHOKICHIは「くじけそうになったこともありました」と明かした。

それでも、「Rising Sun」。日はまた昇ると、前を向いてきた。中止となった同公演以来、単独としては2年ぶりのツアーの初日は、偶然にも「2・26」。SHOKICHIは「ファンの皆さんからの言葉もいただきながら、LDHみんなで鼓舞しあって、この2年をつなぎ合わせてきました。EXILEの底力を見せていきたいです」。AKIRA(40)も「“サン”が入ったサンドームから始められるのも何かの縁。恩返しをこめて精いっぱいやっていきます」と意気込みつつ「(20周年は)アリーナツアーを皮切りに、第2弾、第3弾と続いていく。どんな状況になっても、ピンチをチャンスに変えて、皆さんに会いに行きます」と誓った。【大友陽平】

○…会場の周辺でも雪が積もる中、ライブの数日前から地元ボランティアがファンのために道を雪かきする姿が、SNSでも反響を呼んだ。メンバーも目にしていたといい、AKIRAは「街総出で協力していただいて…。本当に温かくて、ありがたいです」。TAKAHIROも「涙腺が緩みました」と感謝した。

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○…パパになって初ステージとなったAKIRAは、公演前の取材で「エンターテインメントをお届けする信念は変わらないですが、気合入りまくりです」と話しつつ「子どもが(胸に手をやる)EXILEのポーズをやってます!」と、親バカぶりものぞかせた。先月31日、台湾出身の女優で妻、林志玲との間に第1子が誕生したと発表した。同じく1児の父のTAKAHIROは「うちも祖父母、両親、そして子どもと4世代がEXILEファンだし、ファンの皆さんもそうやって応援してくれている。20年という月日を身をもって感じます」と話した。